CNCの自作とCNCで作る工作



Automata Wave
サッカーのサポーターがウエーブを行う人形を作りました。
(2017年5月23日)


設計概略図


 Pinterestに登録したら毎日色んな情報メールが送られてきますが、私は工作に関連するPinが大好きで
孫のおもちゃ作りのヒントにしています。
 先日送られてきた「こんなアイデアはいかがでしょうか?」に3D・CG(コンピュータグラフィックス)を
使ったウエーブ人形が目に留まり、これを実際に木で作ろうと思い立ちました。
 図面の設計から木材の加工・彩色・組み立てまでに8日間掛かりましたが、ハンドルを回すとCGと同様に
サポーター人形がウエーブをすることを確認しました。

先ずはPin元のCG動画をご覧ください。


人形の製作

 一番手間がかかる人形10体分の部品作りですが、同じ部材をたくさん作れるCNCが本領を発揮します。
人形の胴体は厚さ15㎜、幅28㎜、長さ55㎜のヒノキ材をCNCで両面加工して作りました。
数が多い手足は10㎜厚のヒノキ材を切り抜き加工しての作りました。
頭は偶然にホームセンターで見つけたヒノキのアロマ効果用の非球型のを物を使ったが、不揃いが丁度良し
天板後部と腕のアームに連結する部分は針金を使わずにタコ糸に変更し、高さ調整を容易にしました。

駆動部と躯体
後から見ると駆動部の様子が良く判ります。

 人形を動かすカムシャフトと縦方向にカムの動きを伝えるリフターなどの加工ですが、私はシャフトに
金属を使わずに8㎜径の木の丸棒を使い、カムには12㎜厚のシナベニヤをCNCで切り抜いて使いました。
 カムはウエーブを得るために10個を360度を10等分した36度づつずらしてシャフトに木工ボンドで固定。
CGではリフターのピポット部を一体で描かれてますが、こんなに長い穴をあける道具が無いので、分割式に
変更し、シャフトは3㎜の木の丸棒を使用。また、リフターと人形を支えるロットの支点の位置をカムから
ずらしてを端に変更しました。また、ロットには竹製の割りばしを使ってます。

 底板と天板は6㎜厚のヒノキ材を使い、左右の軸受けを兼用する側板には10㎜厚のヒノキ材を使用しました
ベンチの天板には3㎜厚のアガチス材を前後の目隠し板は3㎜厚のシナベニヤを使用しました。

彩色について
私はサッカー日本代表のサポーターをイメージして人形にはJAPANブルーを塗りました。
他の部材には亜麻仁油を塗布して磨き仕上げのみとしました。

完成した10人のサポーターによるWaveの動画をご覧ください。


以上、皆さまの参考になれば幸いです。

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