NodeMCUとは、ArduinoやATMega328Pなどのマイコンを使わずにArduino-IDEを使って WiFiモジュールESP8266-WROOM-02などに直接Sketch(ソフトウェア)を書き込む装置です。 市販品が販売されていますが、殆んどの製品はWiFiモジュールがMCU基板に直接ハンダ付け されているので、プログラムを開発してもWiFiモジュールを他の基板に載せ換えが出来ません。 そこで、ICピッチ変換基板を使ってWiFiモジュールを差し替え式にしました。 USBシリアル変換モジュールには、安価で安定した動作のFT232RLチップ使用品を使いました。 1)回路図 簡単な回路なのでユニバーサル基板に手配線しました。回路の動作はUSBシリアル基板の出力、 DTRとRTS信号を使い、トランジスタのスイッチ回路がArduinoIDEからの信号により、自動的に書き 込みを行ないます。この為、手動でWiFiモジュールの設定を切り替える手間が省けます。 2)ICピッチ変換基板の参考画像 色んな形のICピッチ変換基板が市販されたますが、私は小さくしたいので市販品を使わずに自作しました。 (左)ユニバーサル基板をカットして手配線したもの。(右)生基板をCNCでパターンを加工したもの。 3)USBシリアル変換モジュールの改造 市販のUSBシリアル変換モジュールには、端子にRTS信号が出ていない製品が多いので注意して下さい。 私の手持ち品にもRTS信号出てなかったので、FT232RLチップの部分のパターンを少し改造しました。 改造は簡単で、下図の赤い×印の部分チップ11番ピン(CTS信号)からのパターンをカットし、チップ 3番ピン(RTS信号)に接続を替えて出力端子のCTSをRTSに変更します。 注意!:USBシリアル変換モジュールの電源切り替えスイッチ又はジャンパーを必ず3.3V側にセットします。 4)完成したNodeMCU基板 完成したNodeMCUはブレッドボードと一緒に木板の上に載せ、Sketchの開発をし易くしています。 写真の9ピンソケット2対は平行接続してあり、内側にWiFiモジュールを挿入します。両端のソケットは WiFiモジュールの入出力信号をブレッドボードに取り出す為のソケットです。 私はUSBシリアル変換モジュールを基板に直接取り付けましたが、6ピンのソケットを介して着脱式に すするともっと小さく出来ます。 5)Arduino-IDEとNodeMCUの使い方 先ず初めにArduino-IDEの最新版(現時点ではVer.1.6.8)をインストールします。 Arduino-IDEのボードマネージャにESP8266ボードを追加する方法。 ①Arduino-IDEにESP8266ボードを追加 ファイル→環境設定を開く。 ②追加のボードマネージャのURL:にhttp://arduino.esp8266.com/stable/package_esp8266com_index.jsonを コピーしてOKを押します。 ③次にツール→マイコンボードを選択し、開いたダイアログ1番上のボードマネージャを選択します。 ④ボードマネージャの項目からesp8266 by ESP8266 Comnunity バージョン2.2.0をインストールします。 ⑤インストールが終わればツールを開き、マイコンボードのGenericESP8266 Moduleを選択し、カーソルを下げると 各項目の設定が右側に出たダイヤログをチェックして変更し、下の画像と同じように設定すればOKです。 これでArduino-IDEで作成したSketchが「マイコンボードに書き込む」を選択すると自動でWiFiモジュールESP8266に 書き込むことが出来ます。注意:シリアルポートの選択を忘れないで! |