簡易オシロスコープを作る
九州工業大学情報工学部が公開のArduinoを使った簡易オシロスコープの紹介
自作マイコン基板とPCに表示したオシロスコープの画面
工房にはブラウン管式のオシロスコープを持っていますが、最近Arduinoを使った試作を自宅の
PCデスクで行う事が多く、PCで表示が出来る簡易型のオシロスコープが必要になりました。
Webで検索したところ、九州工業大学情報工学部が公開のArduinoにCRを追加するだけで、手頃に
PCをオシロスコープとして使えるページがヒットしました。
そこで早速、手持ちArduinoに部品を追加してテストしたところ、いとも簡単に再現出来ました。
この簡易オシロスコープは私が使うには充分な機能がありとても満足しています。
PCに表示させるユーザーインターフェースにProcessingを使うので、掲載ページに表示された
ProcessingへのリンクからProcessing2をダウンロードしてインストールします。
このオシロスコープに興味のある方は下記のkyutech Arduino scope 掲載ページをご覧ください。
kyutech Arduino scope 掲載ページを開きます。
オシロスコープ用にCNCで専用基板を作る
私が実験に使ったArduino unoは他に使う予定が有るので専用基板を作ることにしました。
部品表
部品名 | 仕様 | 数量 |
マイコン | ATMega328P | 1 |
USB-シリアル変換IC | FT232RL 28P(SSOP) | 1 |
水晶発振子 | 16MHz | 1 |
ICソケット | 28ピン(300mil) | 1 |
カーボン抵抗 | 1/4W 1KΩ | 5 |
カーボン抵抗 | 1/4W 10KΩ | 1 |
カーボン抵抗 | 1/4W 100KΩ | 1 |
積層セラミックコンデンサー | 0.1μF | 4 |
ケミカルコンデンサー | 1μF | 1 |
セラミックコンデンサー | 22pF | 2 |
USBコネクター | Bタイプ | 1 |
専用基板回路図
下記は基板のCNC切削用パターン例ですが実際のサイズは長辺63.5mm 短辺32.0mmの小さな基板です。
USBシリアル変換IC、FT232RLはパターン面に直接取り付けます。しかし、このICはフラットパッケージで
ピン間隔が0.635mmと極めて狭く、ハンダ付けが難しいですが、回路図でNCと示したピンは不要なので
ICの根元で切り取りました。この為、隣接するピンが少なくなりハンダブリッジを防げます。
拡大図
この簡易オシロスコープに使える安いプローブを見付けました。
私の持ってるプローブは1:10専用なので、1:1が使えるプローブを探したら
AMAZONに100MHz対応で1:1と1:10が切り替えられ、2本セットで1500円を見付けました。
早速、購入してテストしたが問題なく使える優れものでした。参考まで!
編集後記
私は、小さく作る目的で専用基板としましたが、もっと簡単に作る方法として秋月電子で販売の
『作って遊べるArduino互換機』パーツセット1000円と基板300円を組み立てるのが簡単で
安上がりかと思います。簡易オシロスコープをお考えの皆さまに参考になれば幸いです。
最後に、素晴らしいArduino 簡易オシロスコープを公開して頂いた
九州工業大学情報工学部の皆さまに感謝とお礼を申し上げます。
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