CNCの自作とCNCで作る工作



作品の展示や動画撮影に便利なターンテーブルを作ってみました。
(2016年10月25日)


 
 小さなステッピングモーターを使い、アクリル板をCNC加工してギアや回転機構を作りました。
ステッピングモーターはオリジナルマインド社で買った詳細が不明な減速機構が入った新古品です。
回転部分にはベアリングを使わず、アクリル板の滑りの良さを応用した簡単な構造としました。
モーターの駆動回路はミニ・マーブルマシンとほぼ同じですが、簡単なコントローラーをケーブルの
先に付け、撮影用カメラと一緒に手元で回転方向のON-OFF操作が出来るようにしました。



回転機構
 基台部分や回転部をアクリル板をCNC加工して作りましたが、木材などでも可能です。
ステッピングモーターの回転をテーブルに伝える90対30のギアはアクリル板を加工しました。
小さい方のギアはステッピングモーターに、大きい方のギアはターンテーブルに直接取り付けてます。
ターンテーブルは基台部に差し込むだけの単純な構造です。シャフトには6㎜径の真鍮丸棒を使用。
(下画像のステッピングモーターは今回使用品と異なります。)


テーブルを載せる前の状態。


リモコンのコントローラーには2m長のケーブルを接続してます。


 下の画像は基本の直径30㎝のターンテーブルを載せたところでです。


回路図と回路説明
 安価なステッピングモータードライバーA4988にC-MOSタイプのNE555タイマーICで作ったクロックを加えて動かしました。
A4988ドライバーは3V~5Vで動作しますが、1.2V単4型充電池4本を使い、ステッピングモータには昇圧型DC-DCコンバーター
にて12Vに変換して印加しました。この回路の稼働電流は約100mA弱なので結構長時間使えます。
A4988ドライバーはマイクロステップをフルステップから1/16まで選べますが、ここでは1/16ステップを使いました。
操作リモコンは簡単な回路で、左右の回転共にトグルスイッチとプッシュスイッチを並列に接続しただけですが、連続回転
させる時はトグルスイッチを、少しだけ動かす時はプッシュスイッチ押します。回転速度は基板のVRで調整出来ます。


テーブルについて
基本のテーブルサイズは直径30㎝です。大きな作品を載せる場合は基本テーブルの上に直径45㎝の
テーブルを載せる簡単な構造ですが、センターがズレないように裏側に3個所爪を付けてます。


テーブルを2枚重ねた状態。テーブルの表面にはフェルトを張りました。私は基本テーブルには
グレーを、45㎝はグリーンとブルーの2枚作り、撮影条件により使い分けしてます。


ターンテーブルはあれば便利なツールです。皆さまの参考になれば幸いです。

MENUへ戻ります。 inserted by FC2 system