トップへ 目次 1.ショットキ・バリア・ダイオード(SBD) 2.検波回路の基本的な構成 図9−2によく使われる4種類の検波回路を示します。(a)は名前が示す通り正(+) の検波出力が得られます。回路に入力される高周波信号が振幅変調されていなければ、 検波出力は高周波信号レベルに比例した直流電圧になります。出力電圧はプラス(+) です。(b)は(a)とは逆向きダイオードが配置されており、出力の極性が逆になり、負 (−)の検波出力が得られます。出力電圧はマイナス(−)になります。(c)はダイオ ードを2個使用したもので、(b)の検波器の倍の検波出力が得られます。(d)は、ダイオ ードにわずかな直流バイアス電流を流して、IF−VF特性の直線性の良い部分(図9− 3)で動作させるようにしたものです。入力高周波信号レベルが小さい場合に、ひずみ を小さくすることができます。 実際の検波回路では、図9−2の回路の前にインピーダンス整合回路が必要になりま す。使用周波数帯において、入力された信号の電力が効率良く検波回路へ伝えられるよ うに、検波回路がに接続される回路との整合を取る必要があります。インピーダンス整 合がとれていないと、検波回路の感度が悪くなってしまいます。図9−2 検波回路の基本的な構成 3.ダイオード以外の部品は?