高周波回路教室 検波回路

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 目次
 1.ショットキ・バリア・ダイオード(SBD)
 2.検波回路の基本的な構成
 3.ダイオード以外の部品は?
 4.入力のマッチング

 5.性能の目安

   検波回路(後ろにつながるアンプなども含む)の性能(総合的な感度)を表す指標
  として、TSS(tangential sensitivity)があります。
   パルス変調されたRF信号を検波した時に、信号が非常に小さければ、その検波出
  力は図9−6(a)に示すようにノイズフロアに埋もれてしまって、信号をハッキリ
  と判別することが出来ません。信号が十分に大きければ、図(b)に示すようにノイ
  ズフロアとハッキリ区別できるようになります。
   そこで、ノイズと信号の判別が出来るレベル(感度)としてTSSが定義されます。
  具体的には図(c)に示すように、信号部分の下側ピークとノイズフロア部分の上側
  ピークが同レベルになる入力信号レベルとして定義されています。
 

     


             図9−6 TSS(tangential sensitivity)