高周波回路教室 アンプ

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 目次
 1.はじめに
 2.利得
 3.NF
 4.非線形特性

 5.ダイナミックレンジ

   受信機において、歪みなく検波することが出来る入力信号レベルの範囲を、ダイナミ
  ックレンジ(DR)と呼びます。アンプのダイナミックレンジは、アンプのP1dB と増
  幅された信号の検波可能な最小レベルとの比で定義されます。
   雑音指数(NF)がFである、2ポート素子の出力ノイズは次式で表されます。

        

  もし、入力信号レベルがノイズフロアーよりもX[dB]高ければ検波可能なのであれば、

        

  T=300Kとすると、

        

       (注 : この式で、P1dBは 0dBmに対しての比[dB]です)


  [例]LNAのダイナミックレンジの計算

    Gain=30dB ,NF=2dB ,P1dB=15dBm
    B=1GHz ,X=3dB

    DR = 15+173.83−90−2−30−3 = 64.83 [dB]