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PC用アンプの製作 その1

オーディオ
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自作のデスクトップをメインPCとして使っているが、音声出力にはこれまで興味がなくずっとスピーカーを接続することもなく過ごしてきた。
 最近、PCオーディオ、DAC、ハイレゾなどの単語を見かけることが多くなり,PCでどこまでまともな音を聞けるのか検証したくなってきた。
 音源のほうは購入したCDは以前よりすべてFLAC形式でリッピングしてあるので、いわゆるハイレゾ対応である。ちなみにリッピングにはSONYのMEDIAGOというフリーソフトを使っている。再生には定番のfoobar2000である。
 再生ソフトと音源はハイレゾ対応になっているのだが、肝心のハードがない。以前に自作したCHUMOYアンプと百均スピーカーではどうにもならない。
 よって、新たにアンプを自作することとして、要求仕様は以下のようなものである。
1.入力はUSB、光端子、3.5㎜ステレオジャックの三つ。
2.出力はスピーカー、ヘッドホンの二つ。
3.低音、高音のトーンコントロール。
4.当然ながらボリューム。
5.ケースサイズはモニターの下に置きたいので幅410㎜、高さ50㎜、奥行き150mm以下。
6.矛盾はするがハイレゾ対応は特には必須としない。(所詮はPCモニターなので)
 さて、例によってケースからであるが簡単に見つかるであろうと思っていたケースがないのである。タカチのカタログにあるSRDSLメタルケースが要求寸法には適合するのであるが1万円以上もする。いくらなんでもケースに1万円は痛い。こうなると最後の頼みはYAHOO オークションである、しばらく探しているとTechnicsのMiking Amp SH-3035というものに出くわす。寸法は要求どおりであり、フロントパネルには好都合に入出力セレクターとボリューム用に3か所の孔があるではないか、しかも価格はわずか千円である。迷わず入札、無事落札というか入札は筆者1名のみ。送料込で1710円で手に入る。ケースから先に選定するというのは本来は逆なのかも知れないが、現役時代からそういうふうに設計してきた名残である。

 到着したSH-3035を早速に内部チェック、嬉しいことに入力切替に使えそうな立派なセレクターがある。トランス、整流回路と平滑用のコンデンサー、ヘッドホン端子、ツマミ、電源スイッチはそのまま使えそうである。これだけでも数千円の価値が筆者にはある。ケースのほうは側面4本のネジを外すだけのいたって簡単な構造であるので助かる。ケース背面にはRCA 端子の孔が8個あるので、このうち4個の孔はスピカー端子に、残ったRCA端子4個はそのまま入力端子に使うことに。ここまででケースの選定が出来たので次号ではアンプの選定と製作になる。

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