高周波回路教室 コントロール回路

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 目次
 1.PINダイオード
 2.スイッチ (1)基本回路
        (2)特性改善
        (3)SPDTスイッチ

 (4)SPDT特性改善

   SPDTスイッチの特性改善として、Series と Shunt の組み合わせを行って見ま
  しょう。図5−19に回路と各ダイオードの状態を示します。


      
        

            図5−19 SPDTスイッチ(Series + Shunt)


  それでは、PORT1からPORT2へ信号を伝達するとしてシミュレーションを行っ
  てみましょう。各ダイオードの状態は上図を参照して下さい。シミュレーション結果を
  図5−20に示します。


  

            図5−20 SPDTスイッチの特性 (Series + Shunt)


   Series あるいは Shunt 単体の場合と比較すると、格段に良い特性になっています。
  ダイオードを追加して行けば、更に良いアイソレーションが得られますが、ON時の挿
  入損失は増えてしまいます。
   実際の回路では、PINダイオードにバイアスを加えなければなりませんから、バイ
  アス回路の影響も加わってきます。スイッチはスイッチングスピードも要求されますの
  で、スイッチをドライブする回路の設計も重要です。PINダイオードの回路全般と、
  ドライブ回路について書かれている本を紹介しておきましょう。

    ☆ マイクロ波半導体応用工学 CQ出版社     ISBN4-7898-1219-7
      (昭和60年初版発行,現在もまだ発行されているかどうかは不明です)


3.移相器 (1)移相器とは?