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-- 書道家と技術者はまったく別の世界のように思えるのですが。 そんなことはないですよ。書道で養った指先の鋭敏な感覚が技術者としても 生かされていると思う。僕は書道も電子回路もすべて同じ感覚でやっているかな。 周波数がとても高くなると、基板上のチップ部品の位置やはんだの量さえも 性能に対して無視できないときがありますよね? そういった場合、 マウンターよりも自分の手で実装した方が性能の良い場合もあります。 -- 仕事をする上で心がけていることはありますか。 「何か新しい回路を編み出せないかな」って、いつも考えている。 例えば、1つのプロジェクトがあったら何かひとつでも自分が新しいと思う 要素を入れるように心がけていますね。 2個入れると、失敗したときに取り返しがつかなくなるから1個だけね。 既存の技術だけだと進歩がないから、チャレンジ精神を失わないようにしている。 自分の勉強にもつながるし、人生死ぬまで勉強だと思っているから。 -- 今後の目標はありますか。 生まれたからには社会に貢献したいという思いがあります。 周りを幸せにして、巡り巡って自分も幸せになれたら良いことですよね。 安全なインフラ作りに、持てる力(技術)は全て使おうと思っています。 -- 何かオススメの書籍は何かありますか。 オススメの書籍と言われると難しいな・・。 新しいことを勉強するのであれば、 関係がありそうな本を段ボールで2箱分ぐらい読めば大丈夫だと思いますよ。 読んでいくうちに目が肥えてきて、自分は何がわからないのか、何を勉強 すれば良いのかがわかってくるので。 その本が良書かどうかは後で判断すれば良いだけの話ですね。 僕が熟読に値するぐらいに良い本だと思っているのは小林芳直さんの本です。 ASICの論理回路設計―高速・高信頼ディジタル・システムのための設計ノウハウ 【インタビューを終えて】 今回とても印象に残ったのは「技術で社会に貢献する」という言葉です。 時々、自分は一体何のために仕事をしているのだろうと思うことはありませんか。 目的がはっきりすれば仕事への取り組み方も変わってくるのだということを 教えられたような気がします。 文・イラスト:市川古都美 |
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