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-- 仕事をする上で心がけていることはありますか。 川上正光さん(長岡技術科学大学 初代学長)の「技術者(社会人)心得」 1.健康,2.人物,3.独創,4.奉仕,5,6がなくて,7.学業 私はこの言葉が好きです。技術者である前に、まずは人として立派で なければいけないということを言っているのだと思います。 確かに、健康でなければ働くことはできませんよね。 人ひとりの力には限界があるので、周りの協力を得るときに人物(人柄)が 良くないと難しいでしょうし、良心がなければならない。 先の2つが成り立ってはじめて、独創的な考え方や奉仕の精神が磨かれ、 その志のもとで学業に専念することが大切なんだと思います。 -- 何かオススメの書籍は何かありますか。 Behzad Razaviの本は,どれもお勧めです.とくに,高周波システムに興味のある 人は「RFマイクロエレクトロニクス Sパラメータに関する記述など,マイクロ波回路で大切な部分が書かれていない という大きな欠点もあるのですが,システムを考える上では大変参考になる本だと 思います. あとは、電子工学ではないんですけど、マット・リドレーという人が書いた 「やわらかな遺伝子 -- 日本でこういう専門書があれば良いなというのは。 そうですね・・、アナログICのレイアウトの本があると良いですね。 マイクロ波もそうですけど、集積回路でも実際の設計で使えるような内容が 書かれた本というのはあまり見かけません。 -- 今後の目標はありますか。 10年後の目標は、お嫁さんをもらって田舎でひっそりと暮らしたいです(笑) 大きな目標は・・、大きすぎてあまり人には言ったことはありませんが「基金」 を作れたら幸せだろうなと思います。自分自身、高専・大学では奨学金や授業料 免除を受けて勉強をしていたので、技術者になりたいけれども家庭の事情で諦め なければならないという人たちに、援助をできるぐらいの人間になれれば嬉しい ですね。目標と言うよりも夢に近いですね。 【インタビューを終えて】 若手で実力派の川田さん。同年代と言うこともあり話も弾みました。 「技術者心得」のお話を伺い、専門書を読み電子回路の勉強をしたり、 様々な回路に触れて経験を積む前に、人として立派であることの方が はるかに重要だと教えられたような気がします。 文・イラスト:市川古都美 |
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