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-- 幅広く活動をされている“秘訣”というものはあるのでしょうか 自分が若手だったころ,色々な経験を上司にさせてもらったのが良い経験だったと思います.技術者でも外に出て色々な経験をすることは大切です.例えば,営業と一緒に外に出てお客さんに直接会うことで,相手がどういうものを望んでいるかを肌で感じることはとても重要だと思います.何でも良いから一歩前に踏み出すことで,新しい世界が見えてきたり,それが本人の自信にもつながっていくと思います.「自分にはできないので,他の人にやってもらってください」と言ったら,その時点で道は閉ざされてしまうと思います. 私自身,前に進むこと,チャレンジすることが好きです.その気持ちが“秘訣”かもしれません.中には無謀なチャレンジもありますけど,今でもOJT(On-the-Job Training)を続けているようなものだと思っています. -- その中で,人生を変えるような出会いはありましたか 仕事で色々なストレスを抱えていて,どうしても前向きには考えられない時期に「何か良い本はないか」と探して出会ったのが「道は開ける(原題 : How to Stop Worrying and Start Living)」という本です.精神的に辛かった,マイナス思考に物事を考えがちだった当時,自分を救ってくれた,非常に心を打たれた本です.極限状態で心配ごとばかりをマイナス思考で考えていると,結局は悪い方向にしか進まないんです.人間の心は大きな船のようなものです.ほんの少し船の舵を動かすだけでも,長い間では結果的には大きく行き先がそれてしまう.そうだとしたら,少しでも明るい方向に舵(心)を動かすことが重要です.この本に書かれている内容は,生きていく上でとても参考になりました. もちろん,技術書でも良い本はたくさんありますけど,人間は技術だけではありませんから.精神的にも豊かな人生を歩みたいものですよね. -- 今後,チャレンジしたいことはありますか 転職して少し日が経ちましたが,チャレンジしている,そう,していることは英語ですね.前職ではTOEICは結構な社内順位でしたが,ここでの実戦では周囲の足元にも及ばず苦労しています.目標はボストンやアイルランドの社員とネイティブに近いレベルで議論できるようになりたいです.技術的にはアナログ・フィルタの純粋理論を極めたいですね. 【石井聡さんの活動の一環をご紹介】 ★ アナログ電子回路コミュニティ ☆ アナログ回路技術者への道【連載】 【インタビューを終えて】 私が一番最初に手にした石井さんの書籍には【理科系アタマの我がふたりの息子たちに父より贈る】という言葉が書かれていました.一児の母である私には,その言葉がとても印象的でした.実際にお会いして会話をさせていただいたときに,精神的にもきっと豊かな人生を歩まれているのだと感じました. 文・イラスト:市川古都美 |
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